東京のオンライン英語教室Yamatalk English®スタッフの大和真美です。当教室では、イギリス人ネイティブ講師David Watkinsが、ジョリーフォニックス公式トレーナーとして、子どもたちに楽しく効果的な英語レッスンを提供しています。
日本語の豊かな語彙力は英語学習の強力な味方!中学生以上ならさらに実感できるその理由
一見すると、英語と日本語は全く異なる語彙体系を持っているように思えます。しかし、母語である日本語の豊かな語彙力は、特に中学生以上の英語学習において、意外なほど強力なアドバンテージとなり得るのです。
なぜなら、語彙力は単に言葉を知っている量だけでなく、意味のニュアンスを理解したり、抽象的な概念を捉えたりする認知的な基盤となるからです。この基盤がしっかりしているほど、外国語である英語の語彙も効率的に習得し、深く理解することができるようになります。
具体的に、日本語の語彙力がどのように英語学習の土台となるのか、さらに詳しく見ていきましょう。
1. 抽象的な概念の理解:英語の抽象語を捉える土台
日本語には、感情、思考、社会現象など、目に見えない抽象的な概念を表す言葉が豊富に存在します。私たちは、これらの言葉を通して、複雑な事柄を理解し、表現する力を養っています。
この抽象的な概念を理解する力は、英語の抽象語を習得する上で非常に重要です。例えば、日本語で「幸福」「自由」「正義」「責任」といった言葉の意味やニュアンスを深く理解していれば、英語の "happiness"、"freedom"、"justice"、"responsibility" といった抽象語も、単なる記号としてではなく、より深いレベルで捉えることができるようになります。特に、抽象的な思考力が発達する中学生以上であれば、母語を通して培われた抽象的な概念の理解が、英語の抽象語が持つ多様な意味合いや文脈による使い分けを理解する上での強固な土台となるでしょう。
2. 意味の類推と関連付け:未知の英単語を推測するヒント
日本語と英語では、直接的な語源的な繋がりは少ないものの、意味合いが類似していたり、関連する概念を表したりする単語が存在します。日本語の語彙力が豊富であれば、学習経験を積み、文脈理解力が高まる中学生以上は、未知の英単語に出会った際に、文脈や他の既知の単語との関連性から意味を推測する手がかりとすることができます。
例えば、日本語の「努力」という言葉を知っていれば、英語の "effort" という単語を見たときに、何らかの目標達成のために力を尽くす意味合いを持つのではないかと推測することができます。また、日本語の「結果」という言葉を知っていれば、英語の "consequence" や "outcome" といった単語が、ある行動や出来事から生じるものを指すという共通の核となる意味を捉えやすくなります。
このように、日本語の語彙力は、英語の未知の単語の意味を完全に当てることはできなくても、中学生以上の学習者にとって、理解への重要な糸口を与えてくれることがあるのです。
3. 多様な表現の認識:英語のニュアンスを捉える感性
日本語には、同じような意味合いを持つ言葉でも、微妙なニュアンスの違いを表す類義語が数多く存在します。例えば、「見る」だけでも、「眺める」「見つめる」「観察する」「監視する」など、状況や意図によって様々な言葉を使い分けます。
この言葉の持つ微妙なニュアンスを理解する感性は、英語の語彙を習得する上でも重要です。英語にも、日本語と同様に、似た意味を持つ単語が多数存在し、それぞれが異なるニュアンスを持っています。日本語の豊かな語彙に触れ、その使い分けを理解しているほど、言葉に対する意識が高まる中学生以上は、英語の類義語の微妙な違いを捉え、より適切な言葉を選ぶことができるようになります。
4. 複合語や派生語の理解:語彙ネットワークを広げる基礎
日本語には、複数の単語が組み合わさってできた複合語や、接頭辞・接尾辞が付いてできた派生語が豊富に存在します。これらの言葉の成り立ちを理解していることは、英語の複合語や派生語を理解する上でのヒントとなります。体系的な学習を通して単語の構造を意識するようになる中学生以上にとって、この知識は特に役立ちます。
例えば、日本語の「科学技術」という複合語が、「科学」と「技術」という二つの言葉から成り立っていることを理解していれば、英語の "science and technology" という表現も容易に理解できます。また、日本語の「不可能」という言葉が、「可能」に否定の接頭辞「不」が付いたものであることを理解していれば、英語の "impossible" が "possible" に否定の接頭辞 "im-" が付いたものであることも理解しやすくなります。
まとめ:日本語の語彙力は英語の語彙習得の土台を豊かにする
日本語の語彙力は、単に英語の単語と一対一に対応するものを覚えるだけでなく、抽象的な概念を理解する力、未知の単語の意味を類推する力、言葉のニュアンスを捉える感性、語彙の構造を理解する力といった、中学生以上の英語の語彙学習をより効率的かつ深くするための認知的な土台を豊かにします。
だからこそ、英語学習と並行して、積極的に日本語の多様な言葉に触れ、その意味や使い方を意識することは、特に中学生以上の英語の語彙力向上においても非常に重要なのです。
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