いろいろな指数について(IQ, EQ, AQ, SQ, CQ)

おはようございます。イギリス人ジョリーフォニックス公式トレーナーDavid Watkinsによる東京のオンライン英語教室”Yamatalk English®”です。

本日は、いろいろな指数について(IQ, EQ, AQ, SQ, CQ)です。

IQ:Intelligence Quotient(知能指数)
EQ:Emotional Quotient(感情指数)
※Emotional Intelligence Quotientがより正しい、言葉になります。Emotional Intelligence(EI)と表記されることもあります。
SQ:Social Quotient(社会的指数)
AQ:Adversity Quotient(逆境指数)、Achievement Quotient(達成指数)
CQ:Curiosity Quotient(好奇心指数)、Cultural Quotient(文化的知能)Communication Quotient(コミュニケーション指数)、Creativity Quotient(創造性指数)

 

IQ(知能指数)は、「知能の水準あるいは発達の程度を測定した検査の結果を表す数値。知能のおおまかな判断基準とされると同時に、知的障害(知的能力障害)などの診断や支援に利用される」(厚生労働省のe-ヘルスネットより)と記載されています。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-040.html

EQ(感情指数)は、こころの知能指数として知られています。「感情や感情に関連した情報を思考や行動の指針として利用する能力の指数(※)」(MayerJD, Salovey P, Caruso DR. Am Psychol . 2008, 63(6):503-17. PMID: 18793038)と論文要旨に記載されています。
※詳細な定義:感情知性とは、自分や他人の感情について高度な情報処理を行う能力と、その情報を思考や行動の指針として利用する能力を含む。つまり、情動的知能が高い人は、感情に注意を払い、使用、理解、管理し、これらのスキルは、潜在的に自分や他人に利益をもたらす適応的機能なる。

Cambridge Dictionaryでは、emotional quotient: a measurement of a person's emotional intelligence (= their ability to understand their own feelings and the feelings of others)と記載されています。

ダニエル・ゴールマンさんが、書籍で紹介されて、一気に広まった概念という認識です。

EQトレーニング(日本経済新聞出版)では、MayerJD(メイヤー博士)とSalovey P(サロベイ博士)の両博士が「ビジネスで成功した人は、ほぼ例外なく対人関係能力に優れている」との調査結果を発表されたこと、またEQが働くプロセスの定義およびEQで必要なブランチ4つを紹介されています。詳細は書籍をご確認ください。

  1. 感情の識別:気持ちを感じる(自分と相手の感情を識別する)
  2. 感情の利用:気持ちをつくる(問題・課題を解決するために感情を生み出す)
  3. 感情の理解:気持ちを考える(今起こっている感情の原因を里香氏、その変化を予測する)
  4. 感情の調整:気持ちを活かす(他の3つの能力を発揮し、望ましい決定をするために感情を活用する)

SQとAQについては今回、割愛いたします。

CQ(好奇心指数)は、IQやEQにプラスされる能力として注目されてきています。CQによって、個人の能力を差別化していくことにつながっていく可能性があります。

アメリカのジャーナリストのトーマス・フリードマンさんが2013年にCQの必要性を記されています。

また、2014年にハーバード・ビジネス・レビューに掲載されたTomas Chamorro-Premuzic(トマス・チャモロ=プレミュジック)博士による将来のリーダーシップに関する仮説にもCQの重要性が記載されています。
https://hbr.org/2014/08/curiosity-is-as-important-as-intelligence

今回は、いつも以上に論文や記事を調査して書いたので、表現が難しくなってしまいました。

IQのほかに、EQやCQという指数(能力)が注目され、求められてきていることが少しでも伝わっていたら嬉しいです。

子どもたちには「勉強楽しい!」という気持ちを持っていてほしいと思っています。IQを上げることは困難だと思いますが、EQとCQの開発・向上は可能だと言われているので、子どもたちの将来的なEQとCQを上げていけるようなサポートをしていきたいです。