「あの人は自分を出すのが上手でいいな」と羨ましく思ったり、「優しすぎて損をしているかも」と不安になったりすることはありませんか?
世の中には、自分の意見をはっきりと通す「ぐいぐい系」の人と、周囲を思いやる「優しい人」がいます。ビジネスや人間関係において、一体どちらが「得」をするのでしょうか。その答えは、私たちが何を「利益」と捉えるかによって変わってきます。
1. 「ぐいぐい系」が手にする、スピードとチャンス
積極的にチャンスを掴みに行くタイプは、「短期的な成果」において大きなメリットがあります。
-
スピード感: 迷わず動くことで、先行者としての利益を得やすくなります。
-
交渉力: 要望をストレートに伝えるため、条件を有利に進める場面も多いでしょう。
-
認知度: 目立つ存在であるため、新しいプロジェクトや大役を任される機会が増えます。
ただし、強引さが目立つと、周囲の協力が得られにくくなるという側面もあります。
2. 「優しい人」が育む、目に見えない資産
周囲との調和を大切にするタイプは、「長期的な信頼(人望)」において大きな得をします。
-
情報の集積: 「この人なら」と信頼されるため、本音や有益な情報が集まりやすくなります。
-
心の安定: 敵を作りにくいため、トラブルを回避しやすく、穏やかな環境を保てます。
-
持続的な協力: 困った時に「力になりたい」と思ってもらえる、目に見えない貯金がたまっていきます。
一方で、自分を後回しにしすぎると、時間やエネルギーを消耗してしまうリスクも抱えています。
結局、どちらを目指すべき?
心理学者のアダム・グラントは、著書『GIVE & TAKE』の中で、最も成功するのは「ギバー(与える人=優しい人)」であると述べています。しかし、興味深いことに、最も搾取されてしまうのも同じ「ギバー」であると指摘しています。
本当の意味で「賢く、心地よく」成果を出すのは、「優しいけれど、明確な芯(境界線)を持っている人」ではないでしょうか。
今のあなたに必要な「力」は?
大切なのは、どちらか一方に決めることではなく、今の状態に合わせてバランスを調整すること。
-
「新しい道を切り拓こうとしている状態」なら、少し自分を押し出す強さを。
-
「組織の基盤が固まってきた状態」なら、周囲を包み込む優しさを。
今のあなたは、どちらの力をより発揮したい状態にありますか?
自分の中にしっかりとした「土台」を持ちつつ、その時々の心の状態や周囲の様子に応じて、しなやかに在り方を選んでいけたら素敵ですね。
一人で突き進む力も、周りを包み込む力も、どちらも「チーム」という大きな枠組みの中でこそ、その価値が最大化されるものだと思います。
お互いの良さを認め合い、補い合える関係こそが、最も「幸せな成果」に近いのかもしれません。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。 読者の皆さまも「自分は今、どちらのタイプかな?」とふと立ち止まって振り返り、周りの方々とより温かなチームワークを育むきっかけにしていただけたら幸いです。



