はらぺこあおむしは「まゆ」から出る?エリック・カールさんの優しい世界

こんにちは!株式会社ミラハピ代表取締役CEOの高山久恵(スタッフまみ)です。

昨日の記事では、成長がじわじわ現れる emerge という言葉についてお話ししました。

今日はその続きとして、誰もが知る名作絵本に隠された「言葉の魔法」についてご紹介します。

サナギ(Chrysalis)か、まゆ(Cocoon)か?

世界中で愛されている絵本『はらぺこあおむし』。 実は、あおむし君が最後、チョウになるために cocoon(まゆ) から出てくることに気づいていましたか?

「理科的には chrysalis(サナギ)じゃないの?」という読者からの質問に対し、作者のエリック・カールさんは公式サイトでこう答えています。

実は、シベリアや北日本など一部の地域には、実際に「まゆ(cocoon)」を作る珍しいチョウ(ウスバアゲハの仲間)が存在するのだそうです。

そして、彼にはもう一つ、科学よりも大切にした「詩的な理由」がありました。

"Come out of your cocoon."

エリック・カールさんが小さかった頃、お父様は彼によくこう声をかけたそうです。 「エリック、自分のまゆ(cocoon)から出ておいで」

それは、「心を開いて、周りの世界を受け入れなさい」という温かいメッセージでした。「『自分のサナギ(chrysalis)から出ておいで』では、あの時お父さんが伝えてくれた響きにならないんだ」と語っています。

科学的な正しさ(Science)以上に、言葉が持つ温もり(Poetry)を優先したエリック・カールさんの優しい世界に、胸がじんと熱くなります。

「自分だけのまゆ」の中で育つもの

さて、このサナギ(あるいは、まゆ)の中。実は驚くべきことが起きています。 チョウになるために、一度これまでの自分を解体して、驚くほど柔らかい「液体状」になって、ゼロから体を作り直しているんです。

これって、お子さんの成長そのものだと思いませんか? 新しいステージへ進むとき、誰だって不安です。だからこそ、自分だけの「守られた世界(cocoon)」の中に閉じこもって、じっくりと自分を創り直す時間が必要なのです。

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Yamatalk Englishのデイビッド先生のレッスンでも、こんな素晴らしいシーンによく出会います。 それまでずっと静かに、自分だけの世界を大切に守っていた子が、ある日突然、自分の意志で、自分の中から湧き上がってきた英語を発する瞬間です。

それは、言われたことを繰り返していう、機械的なリピートではありません。 安心できる cocoon の中で、それまでに出会った音や言葉を大切に貯めて、自分の中で繋ぎ合わせ、ついに「自分の言葉」として外の世界へ放つ準備が整ったのです。

「うちの子、まだ自分の中に閉じこもっているみたい」 そう不安になることもあるかもしれません。でも、その静かな時間は、いつか自発的に世界へ emerge(出現)するための、かけがえのない準備期間なのです。

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観察する目は、信じる目

言葉の裏側にあるストーリーを知ると、お子さんを見る目も少し変わりませんか? 「今、この子の中で、一生懸命、習ってきたことや経験してきたことを自分を創り直しているんだな」

そんな解像度で観察できれば、焦る気持ちは「信じて待つ」という強さに変わります。

お子さんの今の状態を一緒に見つめ、水面下で伸びている「根っこ」を、どうやって力強い「芽」に繋げ、育てていくか。 エンパシー(共感)の心を持って、あなたとお子さんの歩みに寄り添います。

💡 今日の英単語・フレーズ

英語教室のブログらしく、今日の内容に関連する役立つ英語表現をいくつかご紹介します!

  • A butterfly emerges from its chrysalis. (蝶がサナギから現れる。) 昨日ご紹介した「じわじわ現れる」の代表的な使い方です。

  • Come out of your shell. (自分の殻を破って出ておいで。) エリックさんのお父様が言った "Come out of your cocoon" と似た、よく使われるイディオムです。「もっと社交的になろう」「恥ずかしがらないで」という励ましの言葉です。

  • Wait and see. (焦らず、成り行きを見守ろう。) 「待つ」だけでなく、期待を込めて「どうなるか見よう」というニュアンスです。お子さんの成長を信じるときにぴったりの一言です。

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明日は…
「はらぺこあおむし」や「ジョリーフォニックス」の絵本を使った英語学習について、お話しします。

明日もお楽しみに!