こんにちは!
東京のオンライン英語教室Yamatalk English®スタッフの大和真美です。「女性のヘルスケア」について学び続けている薬剤師です。
先日、講師養成講座の女性のヘルスケア勉強会で「更年期のヘルスケアとエクササイズ」について、学んだ際に「ホットフラッシュの経験ある?」という話になりました。
更年期を迎える女性の多くが経験する「ホットフラッシュ」。突然体がカーッと熱くなり、汗が噴き出すあの症状、つらいと感じる方も多いですが、事前情報があると少し楽に感じるかもしれせん。
日本語では一般的に「ホットフラッシュ」と呼ばれていますが、英語圏では国によって異なる表現が使われているのをご存知でしょうか?
イギリス英語では「Hot flush」
イギリスをはじめ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどでは、この症状を "hot flush" と表現するのがより一般的です。日常会話だけでなく、医療の現場でも使われる表現です。
アメリカ英語では「Hot flash」
一方、アメリカでは "hot flash" という表現が一般的です。医療現場や研究論文など、フォーマルな場面でも広く使われています。
なぜ違うの?言葉の地域差
このように、同じ症状を表す言葉が異なるのは、英語の地域差によるものです。日本語にも方言があるように、英語も地域によって単語の選び方や言い回しに違いがあります。
"flush" と "flash" は、どちらも瞬間的な変化を表す言葉ですが、それぞれ異なるニュアンスを持っています。
- Flush: 紅潮する、洗い流す、平らな、感情の高まりなど、一時的な体の変化や状態、勢いのある動きのイメージ。
- Flash: 閃光、一瞬の光、瞬間的なひらめきなど、パッと現れてすぐに消えるイメージ。
更年期のホットフラッシュの場合、顔がカーッと赤くなる「紅潮」のイメージから "flush" が、熱感が瞬間的に現れるイメージから "flash" が使われるようになったと考えられます。
ただし、実際には地域による慣習的な使い分けが主で、意味合いに大きな違いはありません。イギリスやオーストラリアの方と話す際には "hot flush"、アメリカの方と話す際には "hot flash" を使うと、よりスムーズにコミュニケーションが取れるでしょう。
どちらを使えばいいの?
基本的には、話す相手や読者がどの地域の英語に慣れているかを意識して使い分けるのがおすすめです。もし迷ったら、どちらを使っても意味は通じますので、ご安心ください。
更年期の症状は人それぞれですが、もしホットフラッシュがつらいということでしたら、我慢せずに医療機関に相談することも大切です。
この記事が、少しでも皆様の疑問解消のお役に立てれば幸いです。
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